1月24日(水)
起床は7時20分頃。少しだけ長く眠った。今朝はパンの買い出しは無し。さすがに毎日毎日買いすぎて、パンが余ってきたのである。しかも私は今朝は食事を抜くことに決めていた。パリにやってきてから暴食が過ぎるからである。つい、あれもこれもと食べてしまう。昨晩は皆が寝静まった後、ビールを飲みながらバゲットをオリーブオイルと塩で食べてしまったほどであった。これが本当に美味しいのである。
朝食を抜いて、その代わりに出かける準備をした。東浦さんとともに「パリ日本文化会館」に表敬訪問に出かける。10時前に出発。おなじみラ・デファンス駅からメトロ1に乗ってシャルル・ド・ゴール・エトワールを目指す。そこでメトロ6に乗り換えてビルアケム駅へ向かった。
座席に着いて窓を見た東浦さんが、「あ」とおっしゃった。「ビルアケム駅は閉鎖」というシールが窓に貼られているようだ。別に今日に限ったことではなく、ここのところずっと閉鎖らしい。ビルアケム駅の一つ先で降りるか、一つ手前で降りるか逡巡した後、結局一つ手前のパッシー駅で降りることにした。「橋を見つけて渡りさえすれば目的地に着くハズだ」という見込みによるものである。なんといっても我々は方向音痴であって、最も組んではいけない2人。それが一緒に初めての場所に向かおうというのだから、なるべく単純な考え方をしておくほうがよい。
パッシー駅で降たのは正解だったかもしれない。はからずともエッフェル塔を至近距離に見ることができたからである。色合いも雰囲気もいい。通天閣とはだいぶ異なっている。日本文化会館の開館までにはまだ時間があったので、セーヌ河岸を歩いて、エッフェル塔のすぐそばまで行くことにした。
「モーパッサンはいつもいつもエッフェル塔の中で食事をしていました。ある時、〈あなたはエッフェル塔がお好きなんですね〉と言われた。すると、モーパッサンは、〈エッフェル塔なんて大嫌いだ!〉と答えた。ではモーパッサンはなぜ、いつもいつもエッフェル塔で食事をするのでしょう」
東浦さんがふいにそんな質問を投げかけてきた。「エッフェル塔の中で食事をすれば、その間はエッフェル塔を見ないですむから」というのがその答えらしい。
写真①エッフェル塔
写真②エッフェル塔
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この記事を書いた人
西宮市で演技レッスンをしています愚禿堂“グトクドウ“の中野です。愚禿堂“グトクドウ“は、演劇を体験してみたい方向けにワークショップを開催したり、すでに俳優として活動しておられる方にはマンツーマンでのレッスンをさせていだく演劇教室です。演劇を習い事の一つとして選択していただけるように日々研究をしています。